生まれてくれてありがとう
2014年10月05日
事前にお母さんは
赤ちゃんを産むために赤ちゃん病院へ行くよ。
一週間くらいはお父さんと一緒に暮らすんだよって
長男次男にはジックリと時間をかけて話してあった。
だからきっと平気だろうなんて勝手に思いこんでた。
陣痛の間隔も短くなり、
「そろそろ病院へ行こうか」
なんて話していて、着替えや必要なものを
車に積んで入院の準備して。パタパタと動き回って
『そろそろ行くよ!』と声をかけたら
ヨメさんが泣いていた。
どうしたの?と聞くと次男(当時3歳)が
トコトコとヨメさんの前に近づき
『お母さん、今まで育ててくれてありがとう』
と、ひとこと言ったんだって。
『そんな一生別れる訳じゃないんだから…。
一週間で帰ってくるから…』
と号泣しながらヨメさんは次男を抱きしめた。
生まれてからずっと、
お母さんを独り占めしてきた次男は
これから生まれてくる赤ちゃんに
お母さんの膝の上を譲らなければならないこと、
お兄ちゃんになるんだということを
きっとここで理解したのだろう。
そして最後に『僕だけのお母さん』にお別れを言い、
【お兄ちゃんになる決意】
をしたのだと僕はそう思った。
あれから二年。
赤ちゃんがやってきた我が家は
お母さんが動けない分、自分の出来ることは自分でやる
それに加えて
家族のために自分の出来ることをやる
そんな気持ちを少しずつ持つ、
本当の家族に近づいて来たように思う。
今日は三男YO介さんの二歳の誕生日。
みんなで頭を下げました^_^
『お母さん、弟を
生んでくれてありがとう
僕を生んでくれてありがとう』