車を走らせること1時間。
諏訪の町に来ました。
諏訪といえば諏訪大社!
何にも知らない僕は
諏訪大社って一社だけだと思ってた。
調べてみると
諏訪大社(すわたいしゃ)は、
長野県の諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもつ神社で
信濃國一之宮。
神位は正一位。
全国各地にある諏訪神社総本社であり、
国内にある最も古い神社の一つとされているそうです。
諏訪大社の歴史は大変古くて
古事記の中では出雲を舞台に国譲りに反対して諏訪までやってきて、
そこに国を築いたとあり、
また日本書紀には持統天皇が勅使を派遣したと書かれています。
諏訪大社の特徴は、諏訪大社には本殿と呼ばれる建物がなく
代りに秋宮は一位の木を
春宮は杉の木を御神木とし、
上社は御山を御神体として拝しているそうです。
古代の神社には社殿がなかったとも言われている中、
諏訪大社はその古くからの姿を残してるということらしいのです。
諏訪明神は古くは風・水の守護神で五穀豊穣を祈る神で。
また武勇の神として広く信仰されて、
現在は生命の根源・生活の源を守る神として
御神徳は広大無辺で、多くの方が参拝に訪れているのだとか。
なんと
諏訪湖を挟んで
南に
上社前宮(かみしゃまえみや)
上社本宮(かみしゃほんみや)
北に
下社秋宮(しもしゃあきみや)
下社春宮(しもしゃはるみや)
の4つの社があって
その4つで御朱印を授かると
非売品の記念品をいただけるとのこと。
これは是非とも行かなくちゃ!
と燃えているのは父ちゃんだけですが。
まずは上社前宮へ。
諏訪信仰発祥の地として
八坂刀売神(やさかとめのかみ)が祀られています。
諏訪大社4社のうちで唯一
4本の御柱(おんばしら)の近くまで行けるのが
ここ前宮。
4社のそれぞれに1〜4の御柱があり
それを7年に一度新しいものに変える
御柱祭りというものが有名です。
前回は平成28年、2年前だったので
これを知ったヨメさんは
「5年後にまた来たい!!」
と珍しく乗り気。
彼女が口にしたので
たぶん来ることになるのだろう。
写真は撮りたかったけど
あまりの神々しさで
とてもじゃないけど撮る気にもなれなかった。
それぐらいに
川の流れは清らかで空気も凛と澄んでいる
聖なる存在がそこに鎮まっているということが
肌で感じられるそんな空間でした。
ここでの不敬は許されないと
僕自身の魂がしきりに訴えてきているような
そんな感覚でした。
社はそれほど大きいというわけではないけれど
まわりの杉の巨木は
相当な歴史を感じさせる風貌で
古代の人々は山や海など
自然そのものを神として崇めるという
考えを持ち
その社や神殿は案外小柄でシンプルなものが多いのも
特徴なのかもしれません。
まずは上社前宮での御朱印を授かります。
つづいて
車で5分ほどで到着したのが
上社本宮。
我が国最古野神社の一つであり
建御名方神(たけみなかたのかみ)を祀ってます。
信濃国の国づくりをされたのち
日本国土の守護神として
この地にお鎮まりになりました。
全国2万5000社の諏訪神社の総本社です。
これも写真は厳しかったのですが
硯石(すずりいし)というものがあり
そこに神様が降りてくる場所だとのこと。
鳥肌立ちました。
本宮の前には仲見世が少しだけあり
ピンときたところてんを食べてみた。
このところてん、
僕が生まれてこのかた食べた
ところてんの中で一番美味しい!!!!
子どもたちにも食べさせたら気に入ったので
結局これも家族全員分追加で注文。
からしはちょっときつかったみたい。
ここでも御朱印をいただき
これで御朱印は2つ。
さて
諏訪の町中を車で走り
諏訪湖のほとりにある
諏訪高島城に来ました。
諏訪の方々にとって
この諏訪高島城の復興は悲願だったとのこと。
とても渋くて立派な天守
かっこいいです!
天守の中は残念ながらコンクリ造りの
歴史資料館のような感じ。
ここ諏訪高島城は
諏訪姫と言われた
由布姫のご当地で
当時は諏訪湖のほとりにあったことから
諏訪の浮城と呼ばれていたそうです。
こないだまで見ていた風林火山で
なんども見た諏訪湖のほとりです。
天守からの眺めも良く
諏訪の町は本当になんだか穏やかな雰囲気が流れていて
とても心地よく感じます。
下に見えるのが冠木門(かぶきもん)と冠木橋(かぶきばし)
これが一番見所とされる
高島城の構図です。
場所を移して今度は
立石公園展望台へ。
ここ諏訪湖は
映画「君の名は」の糸守湖の
モデルとなった湖といわれており
ここ立石公園からの眺めが
映画で出てきたシーンとなっているようです。
聖地巡礼?に来ている人がたくさんいて
長男もそのうちの一人。
写真右下に遊具があって
子どもたちはそれに夢中。
諏訪湖の見えるこの公園は
ヨメさんも気に入ってくれたようで
概ね機嫌が良い。
お腹が空いたので
信州そばを食べることに。
今日も天気が良く
暑いくらいの陽気なので
冷たいお蕎麦がおいしい!
上はそばもり3.5人前。
長男には特別に一人前の天ぷら付きで。
角のたった細めで固めのお蕎麦の
香りが良くて甘くて美味しい。
いやぁ〜満腹!
実はこのお蕎麦やさんは
下社秋宮のすぐ近くにあるのです。
諏訪の家紋がかっこいい!
ここには
日本最大級の出雲型の注連縄
国歌君が代に歌われている
さざれ石
相当古い時代からここにあったのがうかがえ
感無量です。
社内をあるいていると
下を見てキョロキョロ探し物をしているような
女の人がいたので
「探し物ですか?」と声をかけたら
ここには三葉の松(みつは)というものがあり
通常2つに割れている松の葉が
3つに割れているものがたまにあるそうで
それを見つけると幸運がくるとかなんとか。
じゃあうちも!
と探しても全然見つからない・・・。
と思った矢先、
全線違うところで
ヨメさんがゲット!
本人曰く
「呼ばれるように手に取ったら
それだった。」
とのこと。
やはり彼女はもってる!
しかも2本も!
このドヤ顔。
こちらでも御朱印をいただきました。
つづいて
下社春宮。
少し離れたところに下馬橋(げばばし)があります。
諏訪大社に来るときは殿様だろうが将軍だろうが
ここで馬や駕籠から降りるというのがオキテ。
この下馬橋は下社で一番古い建造物で
周りをすぐに道路が通り
車がバンバン通るのですが
この下馬橋だけは動かしてはならん!!
との意思が伝わってくるようです。
結いの杉
良縁にめぐまれますように。
社のそばに川が流れていて
この川の中州が「浮島」と呼ばれていて
どんなに川の水があふれても
この浮島が沈むことはないというのが
諏訪七不思議のひとつだそうで。
少し歩いて
万治(ばんじ)の石仏へ。
なんでも山から切り出してきた石を削ろうとしたところ
削ったところから血が出てきたので
あわてて石仏にしたという言い伝えがあり
願い事を唱えて時計回りに三周回ると
願いが万事叶うとのことでしたので
みんなでやってみたら
ご覧の通りに逆時計回り。
なんとも我が家らしい。
せっかく諏訪大社に来たのだから
ずっと持てるようなお守りをこどもたちに!
ということで
ご神域で育った杉の木を使った
お守りを3つ。
諏訪大社の御朱印もすべて授かりました。
これで諏訪大明神のご加護があるといいな。
ここからまた高速で移動。
一応スケジュールには記載されていた
上田での砥石城攻略はここで断念することに。
でも、
一片の悔いなし!!!
諏訪、楽しかった!!!!
つづく。