思うように思う通りに
2014年07月25日
【思うように思う通りに】
お金あるの?
ない?
それなのに
親と別にお店を出す?
そんなに借金して?
人の多い東京とは違うんだから
そんな考え田舎では通用するわけない。
お客様が来る保障はあるの?
来なかったらどうするつもり?
お金返せるの?
絶対にうまくいくわけない。
悪いこと言わないから実家の跡取りとして
父親のお店に入った方がいい。
お店を出したいと言った僕に、
周りの人はアドバイスをくれた。
とても熱心に僕を説得しようとしてくれた。
ただ一人、
「思うようにやれ」
と背中を押し応援してくれた人がいた。
誰でもない僕の父親だった。
世間知らずの頼りない息子を
全面的に信頼してくれた僕の父親。
戦争で父親を亡くし、
女手ひとつで兄弟を育ててくれた母親の
【家業を継いで欲しい】
というたったひとつの願いを叶えるため
夢をあきらめてしまったこと。
やりたいことができなかったこと。
やりたいようにできなかったこと。
そして挑戦する事をあきらめてしまったことを
とても後悔していた。
だからこそ、自分の息子(僕)には
自分のやりたいことを
やりたいように
チャレンジさせたい
そう思ってくれていたようだった。
100人いれば99人は
今後の不安や出来ない理由をあげては
「やめておけ」と言う状況下、
たった一人でも心から信頼し、応援してくれる人がいる。
そんな父親の存在。
自分の思いをカタチにするために、
お互い分かれて店をやる。
そこがずっと一致していて
僕に新たなる一歩を踏み出させてくれた。
それが7月25日。
11年前の今日なんだ。
そんな父親と開店記念日は必ず
酒を飲み交わすことにしている。
昔より酒も弱くなり
酔っぱらった父親は
11年前と変わらず
何度も何度も同じことを言い続ける。
「思うようにやれ。思う通りにやれ」
そんな父の想いに応えたい!
自分の思いややりたいことを
存分に表現できる環境を
与えてもらった奇跡に感謝し
11年前の気持ちを忘れずに
毎日毎日笑顔で顔晴って(がんばって)行きたいと思います。