長男の自由な休日
2017年12月08日
先週の日曜のこと。
空手の昇級審査会があり
受ける資格のある次男と
基準に満たず受審見送りの長男。
前回の審査では二人で電車で
帰ってくるというミッションを
見事にクリアした経験があるので
内弁慶の次男にハッパをかけ
「一人で電車に乗って
帰ってこれる?」
と聞くと
「できない」
というので
長男に付き添いを頼み
二人を霞城公園内の
県武道館へ送り届ける。
次男だけ審査会場へ。
審査は11時〜15時くらいまで
筆記、組手、型と
食事を取らずにやるようで
その間、長男は武道館の片隅で
自分なりに時間を過ごし
次男の終わるのを待つ・・・
はず…
だと…
僕は思っていたのだが
ヨメさんから電車賃二人分と
その他に飲み物や食べ物にと
1000円を貰った彼は
県武道館からすぐに立ち去る。
道場の友達と会うと
何故審査を受けないのかと
聞かれるのが
バツが悪かった模様。
山形城の
東大手門へ移動して
櫓を見学、その後
最上義光歴史記念
(入場料無料)で
クイズに答えて
クリアファイルと
100名城スタンプをゲットし
そこからまた歩いて
霞城セントラルの
産業科学館に行き
興味のあるところを
気の済むまで見学。
その間、喉が渇いて
100円のジュース?を
2本飲んだ。
(残金800円)
歩いて
腹の減った彼は
僕何度か連れて行ったことのある
山形西口の【中華料理孫悟空】に
一人で入店。
お気に入りのメニュー
肉うまに飯(650円)を
注文しようとしたが
帰りの電車賃が
足りなくなることに気づく。
(山形駅→天童南駅・子供一人120円
2人で240円)
そこで自分が今使えるお金が
500円であることを
店のおんちゃんとおばちゃんに伝え
500円で食べれるものがないか
肉うまに飯500円分だけ
出してくれないか
お願いしたところ
僕の子だと分かっている
おんちゃんおばちゃんは
かわいそうになって
「いいよ!500円で!」
と値引き交渉に応じてくれたらしい。
なんと長男は500円で
650円の肉うまに飯を平らげ
その他にお茶とアメとミカンと
お菓子までご馳走になり店を後にした。
(残金300円)
そしてまた審査会場に戻り
先に審査の終わった友達を
最上義光記念館に連れて行き
ガイドする。
一通り友達と見て回った後
時間を見計らい武道館に戻り
審査の終わった次男と合流。
駅に向かうも3:56の
電車の時間には間に合わず
4:22分の電車で帰ることに。
電車を一本遅らせた
おかげでできた
およそ30分の空き時間で
十日町の
「カードショップシーガル」に
行こうと本気で検討したらしいが
歩いて行くには時間が足りない!
と判断し
次男と一緒に山形城の堀を見学して
ジュースを飲みつつ駅に到着。
(150×2=300円残金0!)
ここでお金も尽き
帰れないはずだが
実は、こっそり次男にも
お金を渡してあったことは
長男には伏せておいた。
ことば巧みに次男のお金を
自分の意図するように使わせる
アタマの回る長男には。
そして
5時半ごろ二人で
天童南駅から歩いて帰宅。
という一日だったらしい。。。
せいぜい武道館の階段付近で
持って行ったマンガや本を読み
退屈な時間を過ごして
弟が終わるのを待ち
駅までの道を歩くくらいだ
と思っていた。
しかし長男の行動力は
父ちゃんの想像を大きく超え
彼は付近の施設の位置関係を把握し
好きなところへ行き
食べたいものを食べ
山形の自由な休日を
満喫してきたのだった。
小さい頃から
ピューっとあっという間に
どこか見えなくなるまで
走っていなくなってしまう子だった長男。
11歳になり
行動範囲をさらに広げた彼を
今度は一人旅にでも
出してみようかなと思う。