生きていてこそ
2025年12月26日
次男の同級生。
近所に住んでいたので
小さい頃よく遊びに来た。
リビングに行くと
上がり込んでいて
僕とヨメがびっくりすることしばしば。
僕をチラっと眺め
何事もなかったように
遊び始める
こそっと家に上がってはダメだよ
大人にあいさつして入ってくるんだよ
家の人見たらこんにちはって言うんだよ
お邪魔してますって言うんだよ
食べ物出されたら
ご馳走様って言うんだよ
帰る時も一声かけてさよなら
お邪魔しましたって言って帰るんだよ
そして
今日どこへ行き
誰に会って
何をご馳走様になったのか
お父さんお母さんに言うんだよ。
そんなことを一から教えた。
他の家庭に対して
越権かなとも思ったが
ウチに来る以上
ウチのルールや価値観は
理解してもらう
そう強く思い
出来るだけ優しい口調で
彼に伝えた。
彼は最初、何を言ってるんだろ?
って不思議そうな顔して僕を見つめた
その目が印象的だった。
何度も何度もそのやり取りをした。
ホントは来客にこんなこと言うのは
違うのかなとも思ったけれど
自分の子なら絶対に指摘するだろう
そう思うことは全て言った。
次第に彼は
『こんにちは!』
『お邪魔します!』
『お邪魔しました!』
しっかりあいさつが出来るようになった。
自分も一緒になって
カードゲームで遊んだりした
澄んだ目が
とても記憶に残る子だった。
その子が亡くなった。
若干17である。
僕もヨメもショックだったが
きっと
次男が受ける精神的な衝撃とは
比べようもない
次男は自分で香典を包み
葬儀に出かけた。
お父さんとお母さんは泣いていて
言葉は交わさずに
会釈だけして帰ってきたという
彼は自分の死をもって
たくさんのことを教えてくれた
親より先に子が死ぬということが
親をどれほど悲しませるのか
知り合った友達や仲間に
どんな気持ちを味合わせるのか
行きたくない
向き合いたくない
認めたくない現実
友人の死という
受け入れ難い現実に
きちんと向き合ってサヨナラを言えた
それだけでも
次男の人生において
最も勇気のいることだったと思う。
辛かったけど
しっかりお別れを言えて
よかったね
偉かったね
次男にはそう伝えた
生まれてくれてありがとう
生きていてくれてありがとう
彼が生きることの出来なかった
この先の人生を
彼の分も精一杯生き切ってほしい
そして反抗期であっても
問題があったとしても
親より先に死ぬんじゃないぞ
生きていてくれるだけで充分だ
生まれてきてくれてありがとう
大きくなったね
そのままでいいんだよ
生まれてきてくれてありがとう。



