磁器婚式
2025年07月23日
紙綿革花木
鉄銅青銅陶器錫
鋼鉄絹レース象牙水晶
そして今日でちょうど結婚20年。
磁器婚式を迎えました。
紙のようにペラペラだった2人の絆が
時を経るほど価値が増す磁器のように、
固く結ばれていることを象徴してるとか
18で家を出た自分としては
親よりも誰よりも
長い時間を共に暮らした人になった。
初めて会って1年後に入籍
お互い好みではなかった。
でもなんとなくよかった。
こんな人を奥さんに出来たらいいだろうなぁ
いや
この人を自分の結婚相手にする!
一回会って心に決めた
そう目利きした当時の自分を
褒めてあげたい。
1番の思い出は?
と聞いたけど夫婦2人とも
『答えられない決められない』
みんなに祝福された結婚式が
人生の最高の最良の瞬間
幸せの絶頂だと思った。
でもそれは
あっけなく更新された。
子どもが生まれたこと
自分たちの手で育てようと
力を合わせたこと
笑ったこと泣いたこと
怒ったこと悲しんだこと
試行錯誤迷いながら育てたこと
あんなに小さかった子が
立派に大きくなり
社会に旅立ったこと
それを嬉しく、悲しく寂しく見送ったこと
そしてその寂しさに
慣れようとしていること(←今ココ)
1人だけでは味わえない幸せもあり
2人だけでも味わえない幸せもある
全てのはじまりは
あなたとの出会いであり
人生が終わる瞬間に
走馬灯のようにめぐるという場面に
必ず入ってくるであろう
そのひとつひとつの感情の動き沈み昂り
悲喜交々は全部あなたと一緒のフレームに
納まっている。
そんな日々のスタートが
今日のこの日だから
改めて言わなくても分かってるとか
恥ずかしがったりしないで
あなたと出会えたことが
今の僕の幸せの全てだと
しっかり目を見て伝えたい。
誕生日にプレゼントしたトップスが
大変気に入ってくれたようで
1軍エースに昇格してヘビロテで着てくれてて
そんなに気に入ったなら!
と色違いを2枚プレゼントした。
だけど、そのうち1枚は
『私には合わない。』
と返品してこいと宣った。
『プレゼント貰っておいてそれ言う?』
と一瞬腹が立ったが
彼女の好みを掴み切れなかった
こちらが悪いと自分に言い聞かせ
返品交換へと走った。
改めて彼女好みのものを選び直し
『これならいい』
と笑うヨメ様を見て
これだ!と思った。
僕はこの人を笑顔にするため
この人の笑顔が見たくて
結婚したんだった!
20年かけて
ひとまわりして
初心を思い出した。
出会ってくれて
ありがとう。
僕と結婚してくれて
ありがとう。