奇跡のような日々


2025年07月14日

日々薄氷の上を
かろうじて落ちずに歩いている
そんな日常が当たり前だと
思い込んでいた。
それは当たり前などではなく
感謝すべきこと
ありがたいことだと
改めて気づいた感じた。
先月、母が入院した。
幸い命には全く別状のない
心配することのないものだが、
問題は他にあった。
残された父の生活である。
夫婦仲良く暮らして
2人で生活を完結させてくれている
それが当たり前だと思っていた
それが最も簡単に崩れた。
家事のほとんどを母に任せて
暮らしてきた高齢の父には
買い物
食事の支度
洗濯などなど
日々の生活
普通の生活を送ることさえ
ハードルの高いものになっていた。
そこで奮起したのが
我が妻である。
朝晩の食事を届け
夜は家に招いて手料理を振る舞い
実家の世話を甲斐甲斐しく焼いた。
その心遣いに父は感服し
涙を流して喜んだ。
もしも母が体調を崩したら
間違いなくこういう状況に陥る
それを父はまざまざと
感じることとなった訳だが
ギクリとしたのは父だけでなく
ウチら夫婦の日常も
大きな変化を余儀なくされたことで
いかにこれまでが
ひとつ問題が起きただけでも
ガラガラ崩れてしまう状況を
渡り歩いてきていたことに
みんなが気づいた。
そしてお互いの存在のありがたみを
改めて感じることになった
この一ヶ月だった。
幸い母の回復はすこぶる良く
入院前より元気になって帰ってきたし
父も以前に比べて
自分のことは自分で!の気持ちが芽生え
フットワークも心持ち軽くなったよう。
何より自分は
父を母をこんなに思いやり
身を粉にして尽くしてくれた
愛しの妻のありがたみを
今までで1番強く感じているし
もうありがたくて頭が上がらない。
子育てで忙しく
たまにしか父とは
食事をしたり酒を飲んだりすることが
なくなっていた近年
一ヶ月ほぼ毎晩のように
酒を飲み交わし
家のこと子どものこと仕事のこと
たくさん話をした。
ケガの功名とはよく言ったもので
人生の最終盤を迎える父との
素晴らしい語らいの時間をくれた。
『ありがとう』と『感謝』しか
言わなくなった父と母に
ほんの少しだけ親孝行できたのかなと思う。
何度も何度も言われた
『お前はいい嫁もらった』
自分もほんとにそう思うし
もっと日頃から
感謝し大切にしないと!
との思いをことさら強くした。
とにかく息子としては両親が
1日でも長く元気に
暮らしていてくれることが
1番心が安らぎ
うれしく思うのです。
両親が仲良く存在してくれること
妻が優しい心の持ち主であったこと
この奇跡のような日々に
心から感謝!

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