寄り添う母の愛


2014年01月08日

今日は本当に気分がイイ。

今にも踊り出したいくらいだ。


なぜなら生まれて間もないころから

ずっとカットをさせていだたいている

R君(4歳)の劇的な成長を目の当たりにしたから。

 


優しくっておおらかなお父さんとお母さんとの間に

生まれたR君。

 

「うちの子ちっともじっとしてくれなくって」


と相談を受けたのが3年前。。


お店に入るのいやだ

座るのいやだ

タオルまくのいやだ!

と、全身を使い、汗まみれになって泣きながら拒否。

車から降りないどころか

どっかへ逃げ出してしまうことしばしば。

脱走20分・説得30分・カット10分

だましだまし、

根気強く納得するまで話して聞かせ

お互い汗をかきながら、

なんとかカット。


そんな意思が強く、

二歳になってもナカナカ言葉の出なかったR君をみたお医者さまは

【多動症】および【自閉症】の疑い

との診断。


確かに、話かけても目は合わない、

いきなり奇声をあげるといった

多動や自閉に見られるような兆候はある。


しかし、僕から見たら

元気やパワーが有り余っていて、

じっとしていられない!


次々と目に入る様々なものに興味をもつ

好奇心の旺盛さ!


どちらも本当に「子どもらしい子どもの特徴」

じゃないのかなぁと思って見ていました。

R君にはR君のペースがあるから、

一歩づつ進んでいこう!とお母さんと話合い、


今回はお店に入る練習

今回は椅子に座る練習

今回はタオルを首に巻く練習

今回は髪の毛を濡らしてみる練習


毎回毎回、出される課題に

一歩前進!一歩後退を繰り返し

時には号泣しながらもチャレンジすること三年。


ついに今日、


「幼稚園に行きたいから髪の毛ちょきちょきして~。」

「髪切るのたのしい~。」

「にこにこしながらできるようになった~。」

と、終始満面の笑みで上手にカットできました。


最後に

「ちょきちょきしてくれてありがとう!」

ときちんと目を見て言ってくれました。


自分のペースでしっかりと成長してくれた姿に

思わず泣きそうになる僕。


隣ではお母さんが、

「この子が泣かないでこんなに上手にカットできる日が来るなんて・・・。」

と涙を流してくれています。


これまでのR君とのやりとりと、

今日のこの結果が、

理容師として子どもさんを預かる僕に大きな学びと自信をくれました。


それよりも何よりも、

大人の都合や考えよりも

R君の気持ちや歩幅に合わせて

一緒に歩いてくれたお母さんの姿に、本当に母親の愛情を見たような気がしました。

 

これからも

ゆっくりゆっくり一歩づつ。

ご縁を頂いた子ども達の成長を見守っていきたいと思います。


そんなことができる

理容師の仕事って、

とても素敵だなって

改めて誇りに思った
今日の出来事でした。

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上の写真はうちの子ふたりです(^_-)-☆

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