【御礼】第六回夢をありがとう
【御礼】
東京で暮らした修行時代、髪を切りながら、様々な子ども達に出会いました。
こんにちはって言ってもあいさつがで返ってこない子や、
妙に大人びて最初から夢を諦めている子、
してもらうことが当たり前でありがとうが言えない子。
そんな子ども達の姿に違和感を感じながらも
「これは家庭の問題だ」「自分には関係がない」
と見て見ぬ振りをしてきました。
しかし、自分が子どもを持つようになって
お客様で来店する子どもたちを見る目が変わったのです。
「この目の前の子が自分の子どもだったら」
思い返すと僕は親以外の大人から育ててもらいました。
まるで自分の子どものように叱ら褒められながら。
地域に住む大人として、そして理容師として子どもたちに何かできることはないかと悩んみました。
しかしある時、自分には一対一で向き合うことのできる親でも
学校の先生でもなかなか持つことのできない
【カットの時間】を持っているのだと気がつきました。
この子どものカットの時間を
夢を自由に描くことで、子ども自身が自分の可能性に気づき、
自分で思い描いた人生歩めるように。
そして僕はいつもあなたのことを応援している味方なんだよだと伝えよう。
また、ありがとうを言える子に言われる子になれるよう、
感謝は夢を手元に引き寄せる力があること、
その言葉は自分で選べるということ、
そして自分を取り巻く全てのものに感謝ができる人になってほしいとの願いを込め、
子どもたちの夢の後押しをしようと「夢をありがとう」を開催しました。
今回も多くの善意の募金によってプレゼントを用意しました。
お店のお客様や協賛企業様の協力をいただき
回を重ねる度に子どもの夢を応援してくれる地域の大人が増えてきていることが
とても嬉しく思っています。
自分の子どもだけでなく縁あって出会えた子ども達の可能性というものは
本当に測り知れないものです。
今後何がどんな現実を引き寄せるかはわかりません。
だから最初から大人がその可能性を狭めないであげたい、そんな風に思っています。