泣いて笑って見送って


2014年09月08日

6日土曜日。

僕のばあちゃんが天国へ旅立ちました。

戦争で最愛のじいちゃんを亡くしたのが31歳の頃。

それから僕の父親を頭とする三人の子どもたちを

女手ひとつで懸命にそだててくれました。

僕が生まれたのは60歳の時。

僕をたいそうかわいがってくれた。

とっても気の強いばあちゃんで、

やると決めたことはとことんまでやる。

60歳で理容の仕事は隠居して

趣味だった日舞を毎日毎日徹底的にやった。

小学校の頃、町内の盆踊りでのアトラクションとして

「白虎隊」の踊りを教えてもらった。

とっても厳しくってすごくいやだったけど

踊り終わって褒めてもらうのがとても嬉しかった。

そのアトラクションは代々町内の子どもたちに引き継がれ、

今も毎年盆踊りでは「白虎隊」が踊られている。

僕がばあちゃんと暮らしたのは東京へ行くまでの18年間だったけど、

たくさん褒めてくれるばあちゃんだったなあと思う。

中でも

「あなたは大器晩成だ」

「とても素直な気持ちを持っている」

「この爪の形はとても器用なんだ」

「おでこが出ているのは偉人型だ」

などなど。

今でも、

これから自分の人生は

どんどん良くなっていくんだと

根拠なく思えるのは、

「大器晩成」の言葉を僕に浴びせ続けてくれた

ばあちゃんのおかげなのだと思う。

 

唯一の内孫として、ばあちゃんが倒れた3年前から、

病院に通い、少しづつ弱り、小さくなっていくばあちゃんの姿を

見届けることができたこと。

そして、7人いるばあちゃんの孫の中でも断トツで一番に

ばあちゃんの手を握ってあげられたこと、

そして元気な時に、たくさんの話を聞かせてもらったり、

他の従兄たちにはない思い出をたくさんもらえることができたのは

とても幸運なことだと感謝しています。

 

ひさしぶりに孫たちが全員集合。

こうやって久しぶりにみんなを引き合わせてくれたのが

ばあちゃんなんだね。

 

100年生きた中で

じいちゃんと過ごしたのはたった6年。

6年の期間に男女男と三人の子を産み、

70年たってやっとじいちゃんとの再会を果たしたばあちゃん。

 

やっと会えたね。

よかったね。ばあちゃん。

 

 

 

 


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