生んでくれてありがとう


2012年05月29日

桂島から急いで帰り、

向った先は僕の実家。

 

僕は5年前から
必ず誕生日にしていることが一つだけあります。
それは
お腹を痛めて命がけで自分を生み、
見返りのない愛情を溢れるほど注ぎ、
せっせと世話をし、育ててくれた
母親の【足】を洗う。
ただそれだけです。
感謝の原点は親孝行。
きちんと母親の目を見つめ、
「僕を生んでくれてありがとう!
お母さんの子に生まれてよかった!」
と言えて初めて、
感謝の本当の意味をいうものを知ることができると
以前聞いたことがありました。

 
はじめは、

一回目はすごく気恥ずかしいし、
照れ臭かったのだけれど、
「いいからちょっときて」と
いつもと違った様子の僕を見て
不思議がる母親も
お風呂場で洗面器にお湯をためると、
事態を察し、足を洗い始めると、
「ありがとう。気持ちいいよ。」
と言いながら、泣いてる?ようでした。

 
確認はできませんでした。
何故なら僕も泣いてしまって顔を上げられなかったから。
自分をおんぶしながら仕事をし、
寒い冬も一日も忘れることなく食事を作るために
早起きをし、走り回ったおかげで、
いつの間にかかかとはひび割れ、
爪も変形してしまっている
お世辞にもきれいな足とは言えない母親の足を洗いながら、
「この人がいなければ
自分はこの世にうまれてくることはなかったんだな。
おかあさん、うんでくれてありがとう。」
との思いが溢れ、込み上げてきました。

 
そして今後、
 決してこの人を悲しませたりしないぞ、

この人を困らせないぞ、


 この人から頂いた命と、体を使って


 一生懸命に生きて行くぞと心に決めました。


それからは
毎年僕の誕生日は
実家へ行き、母親の足を洗っています。
今日も母親に「うんでくれてありがとう」と
言うことができました。

 
こんな息子でも
「私の子に生まれてくれてありがとう。」
といつも言ってもらえるのがうれしくって。

 
【おかあさん
   僕を生んでくれてありがとう
   育ててくれてありがとう
   おかあさんの子に生まれて
   本当に幸せです!】
夜は家族で奥さんの作ってくれた手作りギョーザで
ささやかなパーティー。
プレゼントは【ガンプラ】


父ちゃんうれしいよ~!
書いている間に日付は変わってしまいましたが、
最幸の誕生日になりました!
長文最後まで読んでくださり
ありがとうございます!
伊藤規雄

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